着物を普段着に着たい!!
普段着たいけど…難しいのかな?
と思っていませんか?
私も、独身時代に「休日は大好きな着物で過ごせたら、有意義に過ごせて素敵だな~」と思ったことがあります。
そこで、着物を普段着にする際のメリットと、難しいと感じるデメリットってなんだろうと思い調べてみました。
ここでわたしと一緒にしっかり確認しておきましょう。
せっかくお気に入りの着物を買ったのに、結局一回も着なかった…なんてことになりかねません。
この記事を参考にしていただければ、素敵な着物ライフがさらに現実味を増し、ワクワクしてきますよ♪
「普段着におすすめの着物4選」と「普段着を購入するのに便利なオンラインショップ」も紹介していますので参考にしてみてくださいね。
着物は普段着で着るのは難しい?!【メリットとデメリット】
着物は、洋服のように起きてすぐに「サッ」と着られるものではないので、初めは難しいと感じるでしょう。
やっぱり…。難しいなら諦めようかな。
いえいえ。「難しいかも」と、諦めるのはもったいないですよ。
着物には、魅力的なところもたくさんあります。
ここで、着物で生活する上でのメリットやデメリットを、一緒に見ていきましょう。
着物を普段着で着るメリット5つ
着物は、魅力的なところがたくさんあります。
主なメリットは、次の5つです。
- 映える写真が撮れる
- どんな体型でも似合う
- 流行を追わず長く着られる
- 立ち振る舞いがキレイになる
- 印象に残る思い出ができる
魅力的な5つのメリットを、詳しくみていきましょう♪
映える写真が撮れる
着物姿は、「映える写真」が撮れること間違いありません。
SNSが生活の一部になっている現代は、投稿できる「映える写真」をいつも探していますよね。
しかも着物を着ているだけで「特別感」を感じませんか?
着物を着てるだけで、嬉しくてついつい写真を撮っちゃう♪
そうですよね~。
普段から着物を着ていれば、何処にいてもレトロ感を感じる「映える写真」が撮れちゃいますよ。
どんな体型でも似合う
着物は、寸胴体型が一番似合います。
スタイルの良い体型でも、着物を着る際には補正をして寸胴体型にしちゃいますよ。
洋服のように「スタイルが良くないから似合わない…」なんてことがないのは、嬉しいですよね~。
流行を追わず長く着られる
振袖は時代によって流行が見られますが、普段着の着物は自分が気に入ったものが着られます。
とくに洋服は、流行をチェックして時代遅れにならないように気を付けますよね。
着物には、それがありません。
むしろアンティーク着物が人気だったりもしますよ。
私も、「大正ロマン」の着物が好きで、大正生まれだった祖母(私の年齢がバレますが)に着物が残っていないか聞いたことがあります。
なので、世代を越えて長く着られるのは魅力的です!
おばあちゃん家にまだあるかもしれない!聞いてみよ♪
立ち振る舞いがキレイになる
着物は帯を巻くことで背筋が伸び、また小股なりなるため、自然に女性らしい動きになります。
胃の部分から腰辺りを帯で巻くので、猫背にならず姿勢が良くなりますよ。
また、膝下も着物で巻かれているので足が開けず、自然に小股になります。
袂(たもと)も長いので、汚れないように片方の手で押さえる姿が女性らしい仕草となり、自然にキレイな立ち振る舞いになります。
印象に残る思い出ができる
何度も行った場所でも、着物でいくと気分も変わりますし、街の見え方も変わります。
着物で出かけると、不思議と情緒のある場所や風景に目が止まりますよ。
普段着の着物であっても、洋服とは違った優越感に浸ることで、印象に残る思い出として残ります。
着物ってこんなにたくさんのメリットあるんだね~。
着物を普段着で着るデメリット5つ
着物のデメリットは、だいたい思いつくかもしれません。
あなたが不安に思っていることは、他の方も同じかもしれませんね。
では主な、デメリットは次の5つです。
- 着るのに時間がかかる
- 用意する物が多い
- 出かける日の天候や食事に気につかう
- 保管スペースの確保
どうですか。同じでしたか?
あなたが思っていることと同じなのか、5つのデメリットを詳しくみていきましょう。
着るのに時間がかかる
着物は、着付けの工程があり洋服を着るよりも時間がかかります。
着る前に補正したり、着付けの工程順に小物を用意したりと、事前準備もあるため時間がかかります。
しかし、着付けの工程に慣れてしまえば時間もあまりかからずに、着られるようになりますよ。
私は、着付け教室で「早着付け」なるコンテストに出ることになり、練習を続けた結果…。
なんと、10~15分で着付けできるようになりましたよ。
なので、慣れてしまえばあなたでも簡単に着られるようになります。
用意する物が多い
着物は、見えている物のほかに、中に着ている物や紐・補正などの用意が必要になります。
初心者から始めようとすると、用意する小物が多いと感じると思います。
洋服だと、上下の服・靴下・靴・バッグでコーディネートできますよね。
着物の着付けで最低限用意する小物については、着物の着付けで必要なものは?!初心者が揃えるべきリスト15と役割を参考にしてみてくださいね。
出かける日の天候や食事に気をつかう
着物の素材は、正絹(シルク)素材が多いため、雨や汚れはとても気を使います。
しかも汚れたからといって、自宅の洗濯機で洗う事はNGですよ。
もちろん、食事中の食べこぼしや化粧品の付着は、簡単に取れないためクリーニングに出す必要が出てきます。
しかし最近では、自宅で洗える着物もありますので、天候や食事内容によって選べば大丈夫ですね。
保管場所とスペースの確保
着物は、湿気から守る必要があるため、一般的に桐ダンスに保管します。
湿気が多いと、着物にカビの発生や変色の可能性が高くなります。
そのため、桐ダンスに保管することで湿気から守っていましたが、現在はない家庭がほとんどです。
洋服と同じ素材等の着物を選べば、保管場所やスペースを気にしなくて済みますね。
しかし、アンティーク着物は正絹素材がほとんどなので、湿気対策を工夫しましょう。
デメリットは対策方法さえしっかりすれば大丈夫そうだね。
普段着に適している着物には格や素材・柄がある
洋服とおなじで着物も、フォーマル用、普段着用、会食用など着用シーンによって選びます。
着用シーンによって、選ぶ着物が変わるのは洋服と同じですよね。
着物は選び方がわからない。
普段着に適している着物ってなに?
そうなんですよね。
それが「着物って難しい」って思われる一因の1つですよね。
選び方は、洋服とあまり変わらないので詳しく見ていきましょう。
着物の格
着物の格式は、大まかに分けると「礼装」「順礼装」「略礼装」「普段着」の4つになります。
格 | 着物の種類 |
礼装 | 白無垢・打掛・黒留袖・紋入り色留袖・振袖・喪服 など |
順礼装 | 訪問着・紋入り色留袖 など |
略礼装 | 付け下げ・紋入り江戸小紋 など |
普段着 | 色無地・小紋・紬・ウール・絣 など |
TPOに合わせて選べばいいので「これじゃないといけない」という決まりはありません。
しかし、あまりに場違いなコーディネートだと失礼に当たり、あなたも恥ずかしい思いをする可能性がありますよ。
この機会に、知っておきましょう。
また、着物に格があるように帯にもあります。
帯の格については、他の記事で紹介しますね♪
着物の素材
着物の素材は、主に以下の4つに別けられます。
素材 | 特徴 |
正絹(しょうけん) | ・ ・格の高い着物に使われ、肌触りよく高価 | 絹、シルク
ポリエステル | ・滑りがよく、シワになりなりにくい ・洗濯機で洗える |
綿 | ・シワになりやすい | ・摩擦があるため着崩れしにくい
ウール(羊毛) | ・冬でも暖かい | ・虫食いしやすい
あなたの生活リズムに合わせて、着物の素材や特徴を参考に選びましょう。
着物の柄
着物の柄の模様には、それぞれ込められた意味があります。
柄 | 特徴 | 模様例 |
吉祥文様 | 縁起が良いとされる模様 | 松竹梅・鶴・亀・菊・七宝 など |
自然文様 | 四季の花・雲・波など自然の模様 | 桜・紅葉・朝顔、雲・波・月・雪 など |
動物文様 | 動物・昆虫や架空の生き物の模様 | 蝶・蜻蛉(とんぼ)・うさぎ・金魚・猫 など |
その他の文用(和柄) | 着物全体に幾何学模様、吉祥模様が施されている | 市松・唐草・亀甲・矢絣(やかすり)・麻の葉など |
柄に込められた意味を知らずに、着用すると「着物のこと知らない」「場違い」となりかねません。
また柄の意味を知ることで、コーディネートの幅や着ていくシーンも判断できます。
さらに、先人が込めたメッセージが柄からわかりますよ。
普段着におすすめの着物【4選】
結局、普段着で着るにはどんな着物を選べばいいの?
そうなんですよね…。
着物は種類が多くて迷いますね。
では、普段着の着物として適している着物を5つ紹介していきますね。
1.おしゃれな普段着【小紋】
「小紋」は型紙を使って型染めする技法で、繰り返しの模様を着物全体に染めた着物です。
小紋は、カジュアルシーンやお出掛け着として、おしゃれに着こなせる身近な着物です。
合わせる帯や小物によって、幅広いコーディネートも楽しめるのが魅力的ですよ。
紋付きの江戸小紋などは、お食事会や同窓会のようなフォーマルシーンでも着用できます。
小紋について詳しく知りたい方は、江戸小紋の柄に名前がある?!格の意味や見分け方のポイントを解説を参考にしてみてくださいね。
2.織りの高級普段着【御召(おめし)】
御召は紬と同じで、糸の段階で染めてから反物に仕立てる「先染め」の着物です。
「後染め」は白い反物(たんもの)に色を後から染めた着物のことで、訪問着や小紋などになりますよ。
また御召とは、御召縮緬(おめしちりめん)を略したものです。
御召糸(おめしいと)を織ったもので、生地の表面に細かいしぼりがあるため、縮緬(ちりめん)と名前がついています。
「織り」の着物の中で最も高級で、光沢と上質なシャリ感があり軽いので、着付けもしやすく着心地も抜群ですよ。
3.伝統的な普段着【紬(つむぎ)】
紬は、糸の段階で染めて織った「先染め」の着物で、昔からある伝統的な普段着です。
蚕(かいこ)という虫の繭(まゆ)から、糸を引き出したのが絹糸になります。
絹糸は織ると生地の表面が滑らかになり、光沢感があるのが特徴ですね。
しかし、絹糸になるまでや色が染まるまでの行程は、コストと時間がかかります。
そのため、普段着だった紬も現代では高級な着物になってしまいました。
代表的な紬は、下記になりますよ。
紬の種類 | 産地 | ||
1. | 置賜紬(おいたまつむぎ)山形県南部の置賜地域 | ||
2. | 結城紬(ゆうきつむぎ)茨城県北西部と栃木県南東部にまたがる結城地方 | ||
3. | 村山大島紬(おおしまつむぎ)東京都武蔵村山市周辺 | ||
4. | 本場黄八丈(ほんばきはちじょう)東京都の八丈島 | ||
5. | 塩沢紬(しおざわつむぎ)新潟県魚沼市の塩沢地方 | ||
6. | 小千谷紬(おじやつむぎ)新潟県小千谷市周辺 | ||
7. | 信州紬(しんしゅうつむぎ)長野県 | ||
8. | 牛首紬(うしくびつむぎ)石川賢の白石市 | ||
9. | 大島紬(おおしまつむぎ)鹿児島県の奄美大島 | ||
10 | 久米島紬(くめじまつむぎ)沖縄県の久米島町 |
しかも、結城紬は「本場結城紬」という名称で、ユネスコ無形文化遺産に登録されていますよ。
機会があったら、私もぜひ着てみたいものです♪
私も、紬の着物はチャレンジしてみたいな~。
4.気軽に楽しめる普段着【ウール】
ウールは、羊毛でできているため保湿生に優れ、3シーズンで着られる普段着として気軽るに楽しめます。
比較的に手頃な値段で購入できることもあり、初心者向きだとも言われています。
また、家庭でオシャレ着洗いできるので、お手入れが楽なのも魅力的です。
しかし、セーターなどと同じで虫食いの心配がありますよ。
保存方法は、気を付けなくてはいけません。
また、ウール100%だと着物の滑りが良くないため、初心者には着付けがしづらく感じるかもしれません。
そのため現在は、下記のような種類もありますよ。
- シルクウール…絹を織りませた肌さわりがよい生地
- コットンウール…木綿が織り込まれ着心地のよい生地
- サマーウール…化繊や絹を交織させた透け感の生地
それぞれの特徴を踏まえ、是非チャレンジしてみてくださいね。
普段着にはリサイクル着物を活用!オンラインサイトを紹介
リサイクル着物は、手が届く価格が多く、中には掘り出し物にも会えます。
ただ、気に入ったリサイクル着物が見つかっても着丈が足りない…なんてことがあります。
現代の方は、昔の方に比べて身長も高いため着丈が短いものが多いので、確認して購入しましょう!
購入する前に、おはしょりが取れる着丈なのか確認が必要ってことね!
リサイクル着物は、店舗でも購入できます。
もちろん、実際に肌触りや色味などをみて購入できるのがいいですが、気に入った着物を求めて店舗を歩き回る時間が必要になります。
それが楽しいという方もいると思いますが、現在はオンラインでたくさんのリサイクル着物を見つけられますよ。
扱う着物も幅広く、帯や小物も可愛い物があります!
洋服感覚で選べるのは嬉しいですね。
では、オンライン店舗をいくつか紹介します♪
- 着物屋 くるり
- 銀座きもの青木
- Shinei(シンエイ)
オンラインサイトは、私もついつい可愛い着物につられて長居してしまいますが、是非のぞいてみてくださいね。
まとめ
普段着で着物を楽しむことは、洋服で生活してきたあなたには少し不便に感じるかもしれません。
しかし、洋服にはない柄や素材、コーディネートの幅が広く、ワクワク感がありますよ。
昭和レトロブームの現代、着物で映える写真を撮って、特別な思い出作りをするのもいいですね♪
コメント